初心者の私が実際に買った山道具と選び方のコツ
はじめに|登山を始めたいけど、道具がわからないあなたへ
登山を始めてみたいけど、
「どんな道具を揃えたらいいの?」「一式揃えるにはお金がかかりそう…」
そんな不安や疑問、ありませんか?
私もまったく同じところで立ち止まりました。
「ユニクロじゃだめかな?」「とりあえず一回だけ行ってみたいんだけど…」と悩みに悩んで、なかなか一歩を踏み出せなかったんです。
この記事では、私が登山デビューのときに実際に揃えた山道具と、
「ここはお金をかけてよかった」「ここは節約して正解だった」と感じたポイントを、初心者目線でまとめています。
「全部高いものを買わなきゃ登山は始められない」と思っている方にこそ、ぜひ読んでほしいです。
登山道具、いきなり全部揃えなくて大丈夫です
「登山の三種の神器」とは?
登山を安全に楽しむために必要な基本的な装備を表した言葉です。
- 登山靴
- レインウェア
- ザック(登山用リュック)
この3点は登山をする上で欠かすことができない装備です。
初心者が気になる「本当に全部必要なの?」という疑問
これらの道具は、どれも1万円以上するものが多く、「本当にそこまで必要なの?」と迷う方も多いと思います。
私もその一人でした。
「一度行ってみて、向いてなかったらどうしよう」「高い道具を買って後悔したくない」──
そんな不安を抱えながら、私は道具選びを始めました。
私が登山を始めた時の状況
私が初めて登山をしたのは、4月末のゴールデンウィーク。
季節的には低山で行動するのにリスクの少ない時期です。
当時の私はこんな感じでした。
- 登山が続くかどうかわからない
- 行きたい山は森林限界を超えない
- 肩こりがひどい
- 股関節に生まれつきの問題あり
つまり、「無理せず体験してみたい。でも不安もある」状態。
だからこそ、「安全な部分にはお金をかけて、他は工夫する」ことにしました。
お金をかけた道具
登山靴|ノースフェイス クレストンハイクミッド
登山靴はケガや疲労に直結する重要アイテム。
特に多くの登山情報にあるように、靴のフィッテングがとても大切です。
そこで、私は足形を測定できる機械があるエルブレスに行くことにしました。
系列店のゼビオスポーツで、足測定をして買ったランニングシューズがとても良かったので、登山靴も是非測定して買いたい!と思いました。
お店では、どんな山に行きたいのか・日帰りか宿泊かなどを話し、タウンユースもしたいことを伝えて選んでいただきました。
購入したのはノースフェイスのクレストンハイクミッド。やや足細さんにあうシューズです。
ハイカットスニーカーのような見た目で普段使いにも◎。
結果、雨の日のスニーカー代わりにもなり、今も大活躍しています。
登山靴を買うのに抵抗のある方はスニーカーでも登れるような、舗装道や木道などで整備されている山を選んでください。
登山用リュック|グレゴリー マヤ 30L
私はストレートネック気味で、首や肩に負担がかかりやすいため、リュックはしっかり選びました。
登山以外にも使えないと高い買い物になってしまうと思っていたのですが、「一泊二泊くらいの旅行にも使えますよ」と店員さんにアドバイスいただき、それならと購入しました。
旅行の時、キャリーを引いていると肩が痛くなることも多かったので、両手が空いてリュックで動けるのは本当に快適です。
試着して背負い比べた結果、グレゴリーの30L女性用モデルに決定。
ミレーのリュックも検討していたのですが、背負ってみるとしっくりこなくてびっくり。
やっぱり実際に背負ってみるのが大事です!
温泉に立ち寄ったり、山で調理したい場合などを考えると、日帰りでも25〜35Lくらいあると安心です。
登山用靴下|モンベルのメリノウール
登山靴を履くときは、専用の靴下が必要です。
厚みがあってクッション性があり、蒸れを逃してくれます。
特にメリノウールは天然の消臭効果があるので長時間の山行でも蒸れずに匂わない優れものです。
私はモンベルで赤のジオラインソックスと、メリノウールのボーダー柄を購入。
登山のときだけでなく、冬の普段使いにも暖かくて重宝しました。
見た目もかわいくて、コスパの高いアイテムです。
インナー|モンベルのジオライン
登山では「汗冷え」に注意が必要と言われています。
汗は、体温を下げるための自然な働きですが、濡れたままの衣類を身につけていると、低体温症になるリスクがあります。
そこで登山で求められるインナーは保温をしつつ、汗を素早く吸収・発散し、早く乾く素材が大切になってきます。
ジオラインは吸湿性・速乾性が高く、登山に必要な機能が全て備わって、しかも価格が良心的なので初心者にもおすすめです。
節約した道具
節約できた理由と前提条件(低山・好天・短時間)
以下の条件で登山をすることでウエア類を節約しました。
- 天候が荒れる時は登山をしない。
- 森林限界を超える山は現状は選ばない。
- 標準的な登山ルートを選ぶ。
登山は状況が過酷になればなるほど、高性能な用具が必要になりますので、初心者が登れるような、森林限界を超えない山ということを前提にウエアを揃えました。
レインウェア|ワークマン
ワークマンのレインウエアは、多くの登山YouTuberが紹介している高性能で、低価格のレインウエアです。登山でのレインウエアは着たまま行動するので、高い防水性と蒸れを逃す『透湿』という機能が必要です。
防水と透湿という相反する性能を併せ持ったのがアウトドアブランドのレインウエアです。
そして、ワークマンのレインウエアは低価格帯ながらこの「防水・透湿」をアウトドアブランドに負けない数値で作っています。高価なものに比べると耐久性などは劣る可能性がありますが、初心者が、万が一のお守りがわりに持つにはとてもいいアイテムです。
Tシャツ|モンベル+ユニクロ
標高の低い山・気温の高い季節なら、ユニクロの吸水速乾Tシャツで十分。
旦那は自前のランニング用速乾Tシャツで登っていました。
私はモンベルでユキヒョウのTシャツが可愛かったので購入。普通のTシャツくらいのお値段なので、気に入った柄があったら購入するのもおすすめです。
今年はモンベル50周年の記念Tシャツもありますよ😄
▶ 登山パンツ(ワークマン)
ワークマンのクライミングパンツはなんと1990円!!登山で動きやすいように設計されていて、デザインも自然。
コスパがよく、普段使いもできる1本です。庭仕事するときなんかにも使っています。
▶ 帽子(ワークマン)
モンベルで気に入ったデザインがなく、ワークマンで購入。
これが思いがけず大当たり。速乾性で通気性もよく、今でも愛用しています!
▶ UVカットパーカー(ワークマン)
日焼け対策用に購入。ユニクロよりも低価格だったのでこちらを選びました。
首元や耳などの顔の側面もフードをかぶることで簡単い紫外線対策できるので山に限らず、夏は愛用しています。速乾性で、接触冷感もあり、軽くてコンパクト、春〜秋の低山で大活躍!
ただ、ユニクロの方が縫製などしっかりしているので、長い目で見たらユニクロの方がお得かもしれません。
番外編(必須ではないけどあるといいもの)
- キャプテンスタッグのガスバーナー&コッヘルセット(Amazonで購入)
- 携帯トイレ(初めてはトイレのある山に行くことをおすすめします。)
旦那は山でお湯を沸かしてカップラーメンを食べた時が一番楽しんでました😆
バーナーは高山や気温の低い場所だと使えないものもあります。買うときはよく調べて購入してください。
山のトイレ問題は私も未だに悩むところです。携帯トイレを持っていても、使う状況は極力避けたいと思いながら登山計画を立てています。
また、環境配慮の面から、山にしてしまうのは避けましょう。山は私たちや地元の方の水源です。敬意を持って山に入りましょう。
初心者こそ「自分に合った優先順位」でOK
行く山・時期・スタイルに合わせて道具は変わる
登山にはリスクもあります。
でも、それは行く山・時期・体調に応じて備えることで十分対応できます。
まずはきちんと行く山を調べること。今はいろんな人が情報を載せてくれていますし、本や雑誌などもあります。
また、登山をする人が身近にいる場合は、色々教えてもらうのもおすすめです。
無理せず、少しずつ揃えれば大丈夫
「山登りに興味あるけど、道具とか難しそうだし、お金かかりそう。」と悩みますよね。
- 続けられるかどうかまだわからない
- まずは低山からスタートしたい
- 予算にも限りがある
そんな時は、**「安全に関わる部分はしっかり、それ以外は工夫」**のスタンスで◎。
必要になったら、少しずつ買い足せば大丈夫です。
おわりに|まずは一歩を踏み出してみてください
私も「何を買えばいいの?」「本当に必要?」と何度も検索しました。
でも、やってみないとわからないこともたくさんあります。
この記事が、あなたの登山デビューのきっかけになれたらうれしいです。
無理なく、マイペースに、自然と仲良くなっていきましょう🌿
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