【猫の粗相に悩んだら】治すより「片付けやすい部屋づくり」から始めよう!

猫の粗相に悩んでいませんか?

「また粗相された…」
洗えない布団やお気に入りのラグがやられて、朝から絶望。
そんな経験、ありませんか?

このブログでは、猫の粗相がすぐに治らない理由と、片付けやすい部屋づくりの工夫を、7年の実体験をもとに紹介しています。

実は、粗相の原因を突き止めて解決するのは、すぐには難しいとが多いのです。
体調、ストレス、環境の変化…猫は繊細な生きもの。時間をかけてゆっくり向き合う必要があります。

我が家は、最初の猫のバロンから粗相と付き合っているので、もう7年になります。連続でされた時など、今日寝る布団がない!という状況になったこともあります。

そこでおすすめなのが、「粗相されても大丈夫な部屋づくり」です。

この記事を読むと、猫の粗相がすぐには治らない理由がわかります。そして、それを踏まえたうえで、粗相されてもすぐに片付けられる部屋づくりの工夫や、猫との暮らしをストレスにしないためのヒントがわかります。

大切な愛猫との限られた時間を楽しむためにも、粗相のストレスを少しでも減らすお役に立てたら幸いです。

猫の粗相を治すのは時間がかかる!その理由は?

猫の粗相の原因は?

猫の粗相の原因は様々ですが、一般的に言われている原因は以下のとおりです。

トイレ環境への不満
 - トイレが汚れている
 - 砂の種類や量が気に入らない
 - トイレの場所が落ち着かない
 - トイレの数が足りていない(猫の数+1が目安)

・環境や生活の変化によるストレス
 - 引っ越し、模様替え、新しい家族(人間やペット)の登場
 - 飼い主の生活リズムの変化や不在が増えた
 - 来客や騒音香りの強い洗剤なども意外と影響します。

健康上のトラブル
 - 膀胱炎尿路結石などの排尿トラブル
 - 高齢猫なら関節の痛みや認知機能の低下でトイレに行けなくなる。
 - 膀胱炎などで、一度でも痛みを感じた場所を「トイレ=怖い」と覚えてしまうことも

マーキングや学習による行動
 - ストレス時や発情期にマーキングとしてのスプレー行動
 - 一度粗相した場所にニオイが残っていて、トイレと認識してしまう。

まだまだありますが、よく言われる代表的なものをあげました。このような様々な要因が複雑に絡み合っているので、粗相を治すことは簡単ではありません

どうして時間がかかるの?「環境調整」+「長期的な観察」

猫の粗相を治すためには、原因を探し出す必要があります。それは、上記のような原因と思われるところを推理し、一つ一つ検証していくしか方法はありません。

  • トイレの場所を変えて様子を見る→失敗
  • トイレの砂を変えて様子を見る→失敗
  • トイレの大きさを変えて様子を見る→失敗

など、TRY&ERRORを繰り返しながら真相に近づいていくしかないのです。
また、猫の粗相がずっと同じ理由とは限らないことも難しいところです。
初めは砂が気に入らなかったのに、今はトイレの場所が気に入らないというように、粗相の原因が変化することもあります。

どうでしょう?ここまで聞くと粗相が簡単ではない理由が理解できたと思います。

何だか粗相が治らないような気がして、絶望してきた。。。

かころん
かころん

その気持ちわかります!でも諦めないでTRY&ERRORを続けましょう
猫がシニアになったら粗相がなくなったなど、急に治ることもあるようですよ。

かころん
かころん

だからこそ『粗相をされてもストレスなく過ごせる環境』というのが大切なんです。

粗相されても困らない!片付けやすい部屋づくり5つの工夫

あなたが粗相をされて困る場所や物はどこですか?

粗相をされて一番困るのは洗えないものや、木材のように染み込んだら取れないものなど、粗相を片付けることができないところが一番困りますよね?

① 洗えない布類を減らす・洗える素材にする

粗相されたとき、一番つらいのが布団やカーペットへの被害。
寝具やラグは、防水シーツをかける・撥水カバーにする・洗濯できる素材に変えるだけでも大きな安心感につながります。

ただ、猫の場合、防水シーツに爪で穴が空いていて、そこから布団に染み込んでしまうということがよくありました。特に裏にビニールが貼ってあるような防水シーツはすぐダメになりました。また、防水シーツは洗うのも、乾かすのも大変です。

そこで、どうしても洗えないマットレスや敷布団には防水シーツをかけて、掛け布団は洗濯できる素材に変えることをおすすめします。

おすすめはIKEAの防水マットレスプロテクターと、IKEAの掛け布団です。

特にIKEAの防水パッドは今までたくさんの防水シーツを試した私が本当に感動した製品です。爪にも強いようで、下まで漏れてることはありませんでした。

IKEAの防水シーツと掛け布団は、洗濯表記がダニが死滅する温度、60℃で洗えるようになっています。粗相の洗濯も40℃以上が推奨されているので、汚れも落としやすいです。

かころん
かころん

IKEAさんの消費者の目線に寄り添ったものづくりに本当に感動しました。
しかもIKEA価格で買えちゃう!防水シーツ難民の私には画期的な発見でした!

② 粗相スポットに「仕掛け」をする

同じ場所で繰り返す場合、置けるならそこにトイレを置いてみてください。粗相改善の1番の近道です。
試行錯誤をすることなく、猫が「ここをトイレにしたいんだ」と教えてくれてると思いましょう。

我が家ではベットに粗相されていた時、ベットの上に猫トイレを置いていました。笑
いい気分ではありませんが、そこに置くことによって粗相が減るなら仕方ありません。

ただ、どうしてもそこにトイレは置けないし、そこでして欲しくない場合は、そこを「猫がトイレとして認識しない場所」に変える工夫をしましょう。

  • 猫が嫌いな感触や匂いのものを置く(猫の健康に留意して)
  • 食器やベッドを置いて「トイレとは別の空間」と印象づける
    (猫は食事スペースや寝床を汚したがらない習性があります)
  • その場所を家具で塞いでしまう。

などが挙げられます。ご自身の環境に合った方法を試してみてください。

③ ニオイを徹底除去

猫はとても嗅覚が鋭く、ニオイが残っている場所=またしてOKな場所だと覚えてしまいます。
なので掃除はとても重要です。
お湯、重曹、クエン酸を使って徹底的に除去しましょう。次亜塩素酸もアンモニアを分解してくれるので効果的です。

我が家の掃除の仕方は、長くなりますので、また別のブログでお話しさせてください。

基本は重曹とお湯で洗った後、クエン酸で消臭と言われています。それでも匂う場合は、次亜塩素酸をスプレーでかけると匂いが分解されます。

④ 床は水拭きできる素材に

畳は掃除が大変なので、対策は必須ですが、フローリングでも経年劣化で粗相が染み込んでしまうことがあります。仕事などで外出中だと、粗相にすぐ気づくことは難しいですよね。

我が家は和室のある古い賃貸に住んでいた時期がありました。
その時は、畳の上に大判のペットシーツを敷き詰めて、その上から井草のラグを端から端までピッタリのサイズで敷いて、畳用の画鋲で止めていました。
粗相をされたら井草ラグを掃除して、ペットシーツを交換していました。

フローリング部分には粗相はもちろんのこと、猫の爪の傷も防ぐためにも、クッションフロアを敷いていました。ビニールでできているので、日常でこぼしてしまった水分や粗相が染み込むことなく簡単に掃除できます。
クッションフロア用の両面テープも販売しているので、賃貸でも原状回復できますし、家具の傷なんかも防げるので、賃貸の方には特におすすめです。

ここで1つ注意!!ジョイントマット(ウレタン)はやめましょう!ウレタンのジョイントマットは、猫が食感が好きで噛みちぎって誤飲してしまうことがあります。
ペットのいる家庭でよく使われるイメージですが、実は猫には危険なものなんです。

我が家でもバロンが噛みちぎっていて、飲み込んだかわからなかったので病院に行きました。しかし、ジョイントマットはレントゲンには映らないのでわからないそうです。しかも、腸で止まってしまうため、万が一飲み込んだ場合、即、開腹手術となります。

幸い、我が家はちぎっていただけのようで無事でしたが、たまたまラッキーなだけだと思っています。

バロン
バロン

実はジョイントマットの誤飲事故って結構多いんだ
自然に出てくることもなく、喉に詰まれば呼吸困難。腸まで届けば腸閉塞の危険があって、とっても危険なんだ!!

⑤ トイレの見直しも忘れず

環境を整えると同時に、トイレ本体や砂の種類、置く場所も再チェックしましょう。

  • トイレは「猫の数+1個」が基本
  • 人があまり通らないところなどに置いてみる
  • 複数種類のトイレや砂を試して、好みを観察
  • 掃除の頻度を上げる(猫はとてもきれい好き)
  • 猫の体の大きさにあったトイレの大きさ(大きめがおすすめ)

この作業は本当に根気強く猫を観察して行う作業です。すぐには結果が出ないところがまた辛いものです。しかし諦めずにチャレンジしていきましょう。

粗相されても「ラクに片付けられる」ことは、飼い主の心を守ること

猫の粗相が続くと、飼い主もついイライラしてしまいます
猫を可愛く思えなくなったり、猫を叱ってしまったり。。。幸せな猫との生活が苦しくて仕方がない。こんな思いになってしまうこともあります。
責任感があって、猫を生涯可愛がっていこうとしている飼い主さんほど、粗相が治らないと「一生治らないんじゃないか。。。」と追い詰められてしまいます。

辛い気持ちは本当にわかります。でもつらいと思いますが、あまり感情に振り回されすぎないでくださいね。
猫は、飼い主を「困らせようとしている」わけではありません。その粗相は猫からのSOSであることがほとんどです。

「この砂やだよ」「あいつがトイレの邪魔するんだ」「うんちとおしっこは別のトイレでしたい!」など言葉を持たない猫の意思表示です。

でもそれが本当にわかりにくい。いくら試行錯誤しても答えに辿りつかない。汲み取ってあげられないことに申し訳なさも覚える。
「猫が話してくれたらな。。」なんて思うこともあるでしょう。

だからこそ粗相されてもいい部屋にするということは心の平穏にとても大切なんです。
人間のストレスを減らす=片付けやすい部屋にすることは、幸せな猫との関係を築いてくれます。
例え粗相があっても、猫と楽しく過ごすことができれば、いつか粗相の解決につながると信じています。

まとめ|粗相は「攻め」より「備え」で乗り切る

ここまでお読みいただきありがとうございます。いかがでしたでしょうか?

猫の粗相は、すぐに解決できることばかりではありません。
原因が複雑だったり、時間をかけて少しずつ改善していく必要があります。

でも、「されても大丈夫な環境」を整えておくことで、猫との暮らしがずっとラクに、そして優しくなれるんです。

焦らず、怒らず、まずは自分がラクになる工夫から始めてみましょう。
その小さな一歩が、猫との信頼と快適な暮らしにつながっていきます。

少しずつ、猫と一緒に乗り越えていきましょうね。

猫の粗相の掃除についてはこちら↓↓↓
【猫の粗相に悩む方へ】7年試してたどり着いた、気楽で臭わない掃除法
猫の粗相が臭い理由と正しい掃除法|ニオイが消えない原因と対策【保存版】

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